2011年03月29日

子どものケア

今回の震災に関連し、それを経験した子どもたちの精神的なケアの必要性が高まっているようです。甚大な被害のあった東北各県は無論のこと、液状化に見舞われた千葉・浦安、そして東京でもその兆候がみられるようです。知人の話では、

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例えば、小学校1年生の女の子は、地震後、昔使っていた人形を取り出してきて手放さなくなったとか、もう少し小さい子どもたちは、お母さんのそばを離れなくなったなどの症状が出ているようです。
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とのことです。

こうした状況を踏まえ、子どもたちのケアに対しての有用な資料を頂きましたので、シェアさせて抱きたく思います。宜しくお願い致します。

1.災害に遭遇した子どもたちに対するこころのケアガイドライン Ver. 1.0 child_care_guideline_ver.1.0.pdf
2.日本で起きた災害について子どもに話すロング・グルヴィッチ博士の提言 Robin_Gurwitch.pdf



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2010年10月24日

シンガポールの社会起業家1〜Social Enterprise Showcase - I CHOO(SE)

showcase.JPG
金曜日午後、オフィスのFAXにたまたま届いて放置されていた案内を見て申し込んだ、Social Enterprise Showcase - I CHOO(SE)なるイベント。シンガポールに来て半年となるが、この地での社会起業家の動きはどうなっているんだろうか、と気になりつつも現業に追われていたが、ようやくこの地でのムーブメントを知ることができた。

このイベント、昨年設立されたSingapore Enterprise Associaltionや政府機関のSNEFなどが主催するもので、彼らがシンガポールのSocial Enterpriseを選び、それを紹介するというもの。と同時に、Social Enterprise支援機関として、Social Enterprise Development Centreが設立されたことを発表するものだった。

シンガポールといえば、いまや国会議員として活躍するペニー・ロウさんのSocial Innovation Parkがこちらでは以前から知られており、Social Enterprise Associaltionも彼女が共同設立者なのだが(ゲストで来ていた)、いやはや今回、続々とSocial Enterpriseが誕生している事実を知り、胸の高鳴りを隠しきれず、ブログに書いている。

シンガポール政府は昨今、NPO/NGO支援、CSR推進など積極的であり、こうしてSocial Enterprise支援にも乗り出している。National Volunteer & Philanthropy Centreという機関もある。それはなぜか。今回このイベントに出席して感じた印象としては、やはりSocial Secutiryの観点が強いということだ。シンガポール政府の支援もそうしだ観点からのものだろう。シンガポールはビジネスフレンドリー、多くの外資企業がRHQsを設立、景気がよく、日本より一人当たりGDPが高いといったイメージが強いが、実は街中を歩いていると、ポケットティッシュを路上で売る障がい者をよく見かける。また、バングラデシュなどから来ている外国人労働者と外資企業で働くようなシンガポーリアンの所得格差は雲泥の差がある。日本にいると見えないシンガポールの日陰の部分をいたるところで感じる。彼らの存在もシンガポールの一部であり、彼らなくしてのシンガポールはあり得ないという事実がある。シンガポール政府の支援策は、いかに彼らに雇用を生み出すか、そして彼らのSocial Secutiryをどう保障していくか、そうした印象を強く受ける。

今回のイベントで紹介された団体は約20。Social Enterpriseとまではいえない、限りなくフィランソロピー的なNPOもいくつかあったものの、障がい者、元ドラッグ常用者の自立支援など、興味深い取り組みをする団体もある。

今回知りえたいくつかのSocial Enterpriseを紹介していこうと思う。ご期待あれ。
posted by 新谷大輔 at 14:20| 東京 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | 社会起業家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月13日

【7/17】CSR Asia / Richard Welford氏講演のお知らせ

各位

毎年アジア最大級のCSR関連カンファレンスを開催することでも知られるシンクタンク、CSR Asia創業者のRichard Welford氏(CSR Asia会長、香港大学教授)がこの度、CSR Asia日本オフィス開設記念セミナーの実施に合わせ来日致します。

そして、この来日の機会に合わせ、別途お話を頂く機会を設けさせて頂きました。アジア新興国の成長に伴い、アジア各国では成長の歪みともいうべき、様々な課題も噴出、アジアのSustainable Developmentを考えれば、こうした国々におけるCSRは、各国地場企業に留まらず、各国に進出し、事業を進める日本を含めた外資企業にとっても大変重要なテーマです。
BOPビジネスやソーシャルビジネスとも関連するこのテーマ、その第一人者の来日となりますので、是非ご参加下さい。

日時: 2010年7月17日(土) 16時〜18時
会場: 立教大学池袋キャンパス 14号館5階D501教室
テーマ: 「アジアにおけるCSRの最新トレンド」(仮題)
講師: Richard Welford氏(CSR Asia会長、香港大学教授)
     赤羽真紀子氏(CSR Asia Japan代表、元日興アセットCSR室長)
言語: 英語(簡単な通訳は入るかもしれません)
申込: http://bit.ly/cg8juw から登録下さい。
    (定員に達し、ご参加頂けないときにのみご連絡申し上げます)

≪交流会≫
なお、終了後、交流会を予定しておりますので、そちらにもご参加下されば幸いです。交流会参加の方は、その旨、登録の際にお知らせください。

宜しくお願い申し上げます。

【Richard Welford氏】
http://www.csr-asia.com/staffprofile.php#richard
経済学博士であり20年以上にわたり企業の社会的責任や環境マネジメントを研究し、アジアでのCSR研究の世界的第一人者と評される。
【CSR Asia】
アジア最大級のネットワークをもつCSRに特化したシンクタンク。
2004年に香港で設立し、シンガポール、北京、広州、KL、バンコク、シドニーに拠点をもち、2010年5月に東京事務所開設。

posted by 新谷大輔 at 18:37| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | セミナー等の情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月18日

第18回サス研のご案内

【第18回サス研(サステナビリティ研究会)のご案内】

皆さん、こんにちは。
先月に引き続き、今月開催のサス研のご案内です。

今回はBOPについて、最近色々と動いている経済産業省、JETRO、JICAの話を、
各機関のキーパーソンから直接聞く場にしたいと思います!

経済産業省からは、BOPビジネス政策研究会を担当する服部さん、
JETROからは、アジ研出身でここ1年BOPに関わってきた佐藤寛さん、
JICAからは、新制度スタートに関わる民間連携室の高野さんです!

サス研コアメンバーで三井物産の新谷さん(シンガポールから一時帰国中)をはじめ、
たくさんのBOPビジネス関係者が集まる会になりそうです!

ぜひとも、日本のBOPビジネスの将来にご興味ある方はご参加ください。

≪日時≫2月19日(金)  勉強会 19:00〜20:30
            懇親会 21:00〜

≪場所≫JICA地球ひろば(広尾)301会議室
      http://www.jica.go.jp/hiroba/about/map.html  
      
      ※懇親会の場所は当日ご案内いたします。 

ご出席の方は、【2月18日(木)迄】に、下記項目に記載の上、
お申込ください。
(会場のキャパが限られているので、参加する場合は必ず事前に申し込みください。)

申込先: susken.apply@gmail.com (@を半角にして送って下さい)


----(ここから)-------------------------------------
お名前:
会社名:
勉強会:○ / ×
懇親会:○ / ×
サス研への参加:   度目/初めて(      からの紹介)
スピーカーに質問したい事項があれば:
(回答できない場合がありますので、予め了解ください):
----(ここまで)-------------------------------------

posted by 新谷大輔 at 14:48| 東京 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | セミナー等の情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月17日

オバマ米大統領、Clinton Global Initiativeにてオープニングスピーチ

9/22-25にニューヨークで開催される、クリントン米元大統領が設立した国際的な社会的課題に対応するためのイニシアティブである「Clinton Global Initiative」年次総会にて、オバマ大統領がオープニングスピーチをするようです。どんなスピーチをされるのか、洋注目です!

なお、この会議、参加者がとてつもなくすごい面々が並び、各国元首やグローバル企業のCEOもおられれば、AshokaのBill Drayton、KivaのPremal Shah、グラミン銀行のMuhammad Yunus、BRACのFazle Abedら、世界の社会起業家が一堂に会します。ところが、日本の関係者はなんと日産のカルロス・ゴーンCEOのみ・・・悲しい限りです。

日本のソーシャル・イノベーション業界、はっきりいって、世界と相当の格差があります。先日参加した、Social Capital Markets09(サンフランシスコ/09年9月1-3日)にしても、日本からの参加者はたったの4人。世界の状況を知り、日本でも大きなうねりにしていかなければならないと強く思っています。

詳細情報はこちらをご覧ください。
"President Obama to Speak at Social Business Themed Clinton Global Initiative"
posted by 新谷大輔 at 12:29| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ソーシャル・イノベーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月07日

インド教育革命、6〜14歳は無償に

インドで義務教育無償化に向けた動きがいよいよ実現しそうだ。

これがどのような社会的インパクトをもたらすのか。日本において児童労働がなくなったのは、義務教育制度と尋常小学校の普及が大きく貢献している。

児童労働の廃絶に向けた動きともつながっていくことを期待したい。

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 6〜14歳の子供に対する義務教育の無償化を定めた画期的な法案が5日、下院を通過した。上院でも可決済みで、これにより7,000万人の子供が学校に行けずにいる現状の打開が期待される。
 法案には公立の「近隣学校」を設立すること、私立学校は少なくとも定員の4分の1を貧困家庭の子供向けとすることが盛り込まれた。カピル・シバール人的資源開発相によると、障害を持つ児童向けの特別養護学校も設立されるという。
 ただ、法案に対しては「予算をどうやって確保するのか」と批判の声も出ている。6歳未満の幼児教育が対象となっていないことや、私立と公立間の格差問題が未解決だと指摘する向きもある。(NNA)
posted by 新谷大輔 at 10:57| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | アジアのCSR | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月07日

CSRシンポジウム「ESD×CSRを理解する“7つの質問”」開催のご案内

◆CSRシンポジウム「ESD×CSRを理解する“7つの質問”」開催のご案内

【日時】2009年7月12日(日) 13時30分〜17時30分 (開場13:00〜)
【場所】立教大学池袋キャンパス14号館2階D201教室
【講師】立教大学ESD研究センターCSRチーム研究員

昨年10月に開催した連続セミナー「CSR!次のステップへ ― 持続可能な創出の社会のために―」では、参加型の場を大切にしながら、生物多様性や法律、街づくりなどを通してC S Rを学びました。
今年のテーマは“ESD×CSR”。
SR推進に、ESDはどのように貢献してゆけるのでしょうか?
「ESDとは何か?」
「CSRとESDの関連性は?」
「Sustainable Development(持続可能な開発)のDとは?」
などの7つの質問に7人の講師がユニークな切り口で解答しながら、その命題への
アプローチを試みます。

◇講師紹介
=阿部治=
立教大学 ESD研究センター センター長
       社会学部、大学院異文化コミュニケーション研究科 教授
NPO法人「持続可能な開発のための教育の10年」推進会議(ESD-J) 代表理事

=川嶋直=
立教大学 ESD研究センター CSRチーム主幹
       大学院異文化コミュニケーション研究科 特任教授
(財)キープ協会 常務理事

=岡本享二=
立教大学 ESD研究センター CSRチーム研究員
首都大学東京 大学院ビジネススクール 教授
ブレーメン・コンサルティング(株) 代表取締役

=新谷大輔=
立教大学 ESD研究センター CSRチーム研究員
       21世紀社会デザイン研究科 兼任講師
(株)三井物産戦略研究所 研究員

=中西紹一=
立教大学 ESD研究センター CSRチーム研究員
       異文化コミュニケーション研究科 兼任講師
(有)プラス・サーキュレーションジャパン 代表取締役

=中野民夫=
立教大学 ESD研究センター CSRチーム研究員
       21世紀社会デザイン研究科 兼任講師
(株)博報堂コーポレートコミュニケーション局
ワークショップ企画プロデューサー

=福田秀人=
立教大学 ESD研究センター CSRチーム研究員
       元、21世紀社会デザイン研究科 教授
放送大学大学院 政策経営プログラム 客員教授
福田経営コンサルタンツ 代表


◇本シンポジウムの続編として、10月4日(日)13:30〜17:30と10月18日(日)
13:30〜17:30に、定員30名程度の連続セミナーを開催します。2回の連続セミナーは、人材育成プログラムの開発を目的に開催するもので、人数を制限しさらに深い学びの機会を作ります。なお、セミナー参加者は本シンポジウムにご参加いただいた方々を想定しております。各セミナーへの参加申込については追ってお知らせいたします。

◇参加費無料

◇お申し込み方法(定員:先着250名)立教大学ESD研究センター(ESDRC)まで、「7月12日CSRセミナー」という件名で「1.氏名、2.ご所属、3.ご連絡先(メールアドレスかお電話番号)、4.参加希望の動機」を、メールかFAXでお知らせください。また、HPに設置されたお申し込みフォームからもお申し込みいただけます。

【主催】立教大学ESD研究センター
【協力】NPO法人「持続可能な開発のための教育の10年」推進会議(ESD-J)


◆お問い合せ先
立教大学ESD研究センター(ESDRC)
ADDRESS:〒171- 8501 東京都豊島区西池袋3-34-1
TEL&FAX:03-3985-2686 MAIL:esdrc*grp.rikkyo.ne.jp(*を@に変えてご利用下さい。)
UR L:http: //www.rikkyo.ac.jp/research/laboratory/ESD
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2008年11月19日

ザボン農園をイノシシ農園に変えた若き女性起業家

ベトナムのニュースにこういうものがありました。

ザボン農園をイノシシ農園に変えた若き女性

この女性のストーリーというのは、4年前までザボン農園だった場所をイノシシ農園に変え、成功したというもの。ザボンとはベトナムでもよく採れる大きな柑橘系の果物。ザボンの収穫が減ってきていたことから、彼女はここでイノシシを繁殖させ、それを売ることで事業を興したという。

最初の投資はつがいを買うこと。農民にとって、かなり高価だったであろうその試み、かなりのチャレンジャーだと思いますが、彼女は家族の反対も押し切り、購入。その二匹からすべてはスタートするのです。

繁殖は必ずしも順調にいったわけではないようですが、最初の二匹のつがいから、何組ものつがいを増やし、50匹以上のイノシシを飼うまでになったとのこと。

そして、肝心のイノシシは生後6カ月になると子イノシシが体重が36kgほどに達し、レストランなどに1kg当たり20万ドン(約1300円)で売れるという。しかも、事業が軌道に乗り始めたところで、彼女はイノシシ料理を勉強し、イノシシ料理レストランを開業、今や大忙しなのだそうだ。

これはまさに起業家精神にあふれる話である。

途上国ではこうしたスモールビジネスを立ち上げる際に、マイクロファイナンスによる起業支援が行われることがあるが、この女性がどういう資金調達をし、起業したのかは分からない。しかし、こうしたモデルは途上国の開発を考える際の参考になるだろう。

発想の転換と挑戦する勇気。ベトナムの農村部に住む若き女性起業家の話に心が動かされた。
posted by 新谷大輔 at 10:58| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会起業家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月17日

ISL社会イノベーションセンター アソシエイト・プログラム(2009年1月開講)

ISLというNPOで新たな刺激的な動きが始まります。
日本の社会にいかにイノベーションを起こしていくのか。
それを考え、実現していこうというものです。
是非ご関心ある方、チャレンジしてみたい方、ご応募されてはいかがでしょうか?お知らせまで。

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ISLでは、「社会イノベーションセンター」を2008年12月に立ち上げます。
センターは、社会イノベーションの先端人材を支援、養成し、社会イノベーションを促進する本格的なプラットフォームです。

そのセンターが最初に手掛ける事業であるアソシエイト・プログラムに、センターの一員(「アソシエイト」)として参加して、日本の新しい社会イノベーションを、僕らと一緒に作り出しませんか?

アソシエイト・プログラムは、ISLのネットワークから、第一線の戦略経営コンサルタント、社会事業の経験者、世界のトップ・ビジネス・スクールで教鞭を取った方々を、講師やチューターに迎え、ビジネスのフレームワークがどのように社会的事業に適用可能か、実現に何が不可欠か、自分に何ができるかを徹底的に議論する「場」です。

アソシエイト・プログラムでの体験は、次の4つの要素から構成されます。

1. ソーシャル・ビジネス
 独自のビジネスモデルを構築し検証する視座と能力を開発
2. フィールド・ビジット
 国内・海外(バングラデシュ・ダッカ、韓国・ソウル)と国内の社会イノベーション事例の実際を、自分の目で確認
3. ソーシャル・ビジネス・プランニング
 自らが行動の主体となって、問題意識を先鋭化し、自らビジネスモデルを構想し、アクションを具体的に想定
4. リーダーシップ
 社会イノベーションの実現に不可欠となるリーダーシップの在り方を自分に引き付けて考える

この6か月、延べ80時間程度のプログラムは、企業家精神と社会的視野の両者を併せ持った社会イノベーターを輩出し、相互に触発するコミュニティを形成することをその大きな目的しています。(詳細については、以下の概要をご参照下さい)

ISL社会イノベーションセンター、アソシエイト・プログラムは、2009年1月27日開講予定。

第1期となる最初の受講生(アソシエイト)は、24名を募集します。

日本の社会イノベーションを創出する、コミュニティへ。

我こそはと思う方の、積極的な参加をお待ちしています。

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ISL社会イノベーションセンター、アソシエイト・プログラムの開始にあたっての運営メンバーは以下の通りです。

【運営メンバーと賛同人・講師】

運営統括には、私、伊藤健(ISL社会イノベーションセンター統括ディレクター、元GEキャピタル・リーシング)と、向谷一(むかいだに・はじめ)(ISL理事長補佐、元リクルート)があたります。

そのほか、プログラムの賛同人、講師/スピーカー/チューターは以下の通りです。文字通り日本の社会イノベーションを担うキャストが勢ぞろいしています。(順不同、敬称略)

藤原和博 (前ISL諮問委員、前杉並区立和田中学校長、
      元リクルート・フェロー)
上山信一 (ISL主幹事、慶應義塾大学教授、前ジョージタウン大学客員教授)
大石佳能子(前ISL理事、メディヴァ社長、元マッキンゼー・パートナー)
福島正伸 (アントレプレナーセンター 代表取締役)
冨山和彦 (ISL主幹事、経営共創基盤CEO、前産業再生機構専務)
渋澤健  (コモンズ投信株式会社 会長)
太田直樹 (ISL運営幹事、ボストン・コンサルティング・グループ
      パートナー&マネージング・ディレクター)
山本美樹夫(ISL運営幹事、A.T.カーニー プリンシパル)
井上英之 (慶應義塾大学総合政策学部専任講師、SVP東京代表)
影山知明 (ウィルキャピタルマネジメント ヴァイスプレジデント)
駒崎弘樹 (フローレンス代表理事)
藤沢 烈 (RCF代表取締役、元マッキンゼー)
本城愼之介(音別代表、元楽天副社長)
宮城治男 (ISL主幹事ETIC.代表理事、)
渡邊奈々 (フォトグラファー、「チェンジメーカー」著者)
野田智義 (ISL理事長、前インシアード経営大学院教授)


【ISL社会イノベーションセンター アソシエイト・プログラムの特色】

アソシエイト・プログラムは、単にコースワークを受講する受け身の学習・研修ではなく、厳選されたカリキュラムが提供する視座を、選抜された受講生が能動的に議論を重ねる中で本当の学びを得る、相互の触発(ピア・ラーニング)を中心としています。

アソシエイト・プログラムの特色は以下の通りです。

* ISLのネットワークから、第一線の戦略コンサルタント、世界のトップ・ビジネス・スクールで教鞭を取った講師陣により、これまでに日本ではなかった社会イノベーションについてのカリキュラムを提供

* 強い社会的意識と、実務経験に裏打ちされた、選抜されたアソシエイト(受講生)のピア・ラーニングを中心に、社会イノベーターが集い、相互に触発するコミュニティを創出

* クラスルームでのセッションに加え、社会起業家へのフィールド・ビジット、自らのソーシャル・ビジネスプランの作成を含む6ヶ月間、約80時間のプログラム

* ビジネスプランのプレゼンテーションでの優勝者には、「ISLフェロー」として認定、ISL全体の活動に参加が可能となる。また、実現に向けて行動する際の準備資金として100万円を提供するほか、 ISLがメンタリングとネットワークによるサポートを提供

* オプショナルとして希望者には、バングラデシュへの社会起業家ビジットを含むスタディ・ツアー(2009年2月上旬〜中旬予定)、韓国・ソウルにて開催予定の東アジア社会起業家サミット(2009年6月中旬予定)への、実費での参加も可能

【アソシエイト・プログラムの参加対象】

現在ビジネス・セクターやNPO、パブリック・セクターに身を置きながら、将来的には社会起業を志す、原則実務経験5年以上の社会人をアソシエイトとして募集します。

既に社会的事業を自ら立ち上げ、運営した経験を持つ方については優先的に考慮します。また学生・大学院生については社会人に準じる見識を持つ方を対象とします。

【アソシエイト・プログラムの開催概要】

(1) 期間:2009年1月27日から7月18日の約6ヶ月間

(2) プログラム:月3回程度(平日夜2回、週末1日)の活動時間。内訳は、合計12回の集合セッション(合宿1回を含み、約60時間)、2回のフィールドビジット、その他にビジネスプランニング等の個人・グループワーク(約20時間を想定)。国内外で活躍する社会起業家を招いてのフォーラム(合計4回)への参加。

(3) 参加費用:受講料は無料としますが、教材費を含む諸経費として
52,500円を負担いただきます。尚、合宿、フィールドビジット、海外プログラムへの参加費用は別途実費が必要です。

(4) 参加条件:アソシエイト・プログラムの開催趣旨を理解し、積極的にプログラムに参加すること。事前アサインメントの提出、プログラム全体の80%以上の出席と参加の他、ソーシャル・ビジネス・プランニングの最終プランの提出が必須となります。

【お問い合わせ先と応募締切】

本プログラムにアソシエイトとしての参加にご興味のある方は、
center@isl.gr.jp まで、詳細資料をお申し込み下さい。折り返し、詳細資料と、説明会日程等のご案内を差し上げます。

応募締切:2008年12月19日
posted by 新谷大輔 at 20:11| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | セミナー等の情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月13日

タイで出会った日本人社会起業家

先週、タイ・バンコクにCSRの調査に行っておりました。メインの目的は"CSR Asia Summit 2008"への参加。その感想等は『アジアのCSRと日本のCSR』ブログの方に書いていますのでご覧くださいませ。

さて、こちらではバンコクでお目にかかった日本人女性起業家のことをお話したいと思います。この方はバンコク市内で3店舗のタイ古式マッサージ店を経営する方で、日本人駐在員や旅行者にもよく知られたお店です。当方も今回2度ほどお邪魔し、マッサージを受けてきましたが、猛烈に気持ちよかったです。タイマッサージを受けるときは、必ず2時間はしてもらうのですが、いつも半分は寝てしまい、損をしたような気分になりつつも、満足して帰りますが、ここの店の特徴は「ハーバルボール」という何種類もの生ハーブがつまったボールをあたためたもので、マッサージの後半には、身体を叩いていくのです。これがまた気持ちいい。ハーブの成分が身体に浸透し、ほんと生き返った気分になります。バンコクに行かれる際は是非お寄りくださいませ。

さて、今日お伝えしたいのは、マッサージのすばらしさということだけではありません。今回、この経営者の方にいろいろとお話を伺うことが出来たのですが、その経営理念というか、考え方が実にすばらしいものだったのです。まさに社会起業家の精神だと思いました。

さて、タイにおいてマッサージ師という職業はほとんどが女性だということはご存知の方も多いかと思います。実は彼女らのほとんどは、タイで最も貧しい地域である東北部イサーンの出身の方なんです。そして、彼女らはバンコクに出てきて、マッサージの仕事をはじめますが、バンコクにはあまり健全ではない店も多いのと、マッサージ師の収入はかなり低いため、結局は男性の客をとって、プラスアルファの仕事で生計をたてる、ということが当たり前だったりします。ただの通常のマッサージだけでは食っていけない、というわけです。

実はこの背景にはマッサージで得られる賃金が低いということに問題がそもそもあります。そのシステムとでもいいましょうか。そう、多くのマッサージ店というのは、チップ制で成り立っています。彼女らがもらう固定給というのはかなり低く抑えられていて、生活していくのはチップで稼がなければいけないというわけです。それがマッサージの性風俗化へとつながる背景ともなっているわけですし、タイでは大きな社会問題であるHIV/エイズの問題へともつながってきます。

そこで、この企業の場合、まずマッサージ師である彼女らがチップで生計を立てていくような必要がないよう、固定給をまず他店より高めに設定しているといいます。そして、チップをお客から「要求」するような行為があった場合には、即刻解雇します、というような決まりを作っているそうです。そして、技術の高い方には当然、高い給与を支給するようにしているわけで、チップの差で給与が決まる多くのマッサージ店とは違い、彼女らがマッサージ師という仕事に誇りをもち、自信をもって、働けるようにしているというわけです。

ものすごく単純な試みかもしれません。ですが、タイのいわば伝統であるマッサージのおかれた社会的背景を理解し、そうではない、マッサージを真の意味での仕事にしていこうとする意識を強く感じたのです。

この会社では200名ほどの女性マッサージ師を雇っているそうですが、そのほとんどがイサーン出身だそうです。たまたま、お目にかかることの出来た方だったのですが、すばらしい社会起業家精神をもった方だと思った次第です。

≪そのお店はこちらになります。≫
 アジア・ハーブ・アソシエーション(Asia Herb Association)
posted by 新谷大輔 at 20:57| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会起業家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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